北京JAC全国大会 in静岡

山下ふみこ

2011年10月09日 02:06

北京JAC全国研修セミナー画静岡市で開催。8,9日と連続2日間。


「北京JAC」とは1995年に北京で開催された第4回女性会議を契機に政府や自治体に政策提言を行うことを目的として発足。


女性差別撤廃条約が国連で採択されてから32年、男女共同参画社会基本法制定から12年が経過。


しかし残念ながら日本の性差別の解消は進んでいない。ジェンダーギャップ指数は世界134カ国中94位という。


今回のセミナーの目的「第3次男女共同参画基本計画の実行あるものにするために」ということで、全国から多くの女性が参加する。



7つの分科会に分かれている中、「日常から政治を問う」に参加。講師は議員と北京JACのメンバーである。



政治家の女性比率110位/134ヶ国とアジアの中でも低いレベル。県議会8.1%、市議会12.7%、東京23区24.6%という現状は、恥ずかしいほど女性の参画が遅れているという。国際比較をすると、これが民主主義の国か、日本はやるべきことをやっていない。それには市民がどう力をつけていくのか・・・・・



全くの無所属市民派であり、地域の支援を受けず、広域的に支援者がいる女性議員の議会での風当たりや選挙において、支持母体をもたない苦労など本音の話がポンポン出る。


未だに議員の力は、地域に建物と道路だという認識が主流。地域推薦された人が政治的圧力をかけるために議員になっていくことが多い等、議員に求めるものと本来やるべきこととのギャップがある等々。


選挙制度が女性の進出を阻むことがあることや、日常から政治とは何かを問いかけることの必要性や、どうすれば、投票率を上げることができるのか等問題点や改善するための政策提言を探っていく。


多くの女性たちがグローバルな視点をもって地域主権を確立していくための努力を改めて知る良い機会を得る。