2011年10月28日
福島原発震災情報連絡センター設立
10月26日(水)は衆議院第議員会館で 「国一地方」政策研究会9:00~12:00午後からは福島原発震災情報連絡センター創立総会があり、特別講演として、木村真三独協医科大学准教授の講演
先ず午前中は「放射性廃棄物の処理について」環境省廃棄物処理・課長からの説明と質疑。
政府は災害廃棄物の受け入れ協力要請をしてきている。しかし、その安全性の考え方は焼却処理により生じる焼却灰の放射性濃度が8000Bq/kg以下は大丈夫だと言っているが、この基準値の安全性の根拠がないことが問題。
今のところ、東京以外の自治体は一律警戒感を抱いている。沼津市の場合も受け入れは出来ないという姿勢のようである。
次に「食の安全」は厚生労働省と消費者庁の方々と消費者庁長官が来ての説明と質疑
厚労省の食品中の放射性物質の基準値は平時ではないということから暫定規制値のまま、その基準値の見直しを要求。また具体的な規制値の設定をするのか、私たちはチェルノブイリで採用されていた規制の基準値を設定してほしいと要望。
消費者庁は今後、リスクコミュニケーションと放射能の専門家を呼んで議論を展開していく。(福島消費者長官は我らの味方であると信頼)
1.消費者サイドでの放射性部物質検査体制の整備(物質検査機器の貸与など)
2・消費者への情報提供 3・消費者とのリスクコミュニケーションというように何が一番心配かというと、食品である。毎日の食品が安全・安心なのかという不安。放射性物質が健康に及ぼす影響など
午後からはセンターは29都道府県131人の自治体議員の呼び掛けのもと26日衆議院第2議員会館第3会議室にて70名の方々の参加、日弁連や原子力資料情報室からの問題提起も受けて結成された。
・福島原発震災情報連絡センター設立総会がある。
記念講演 として「広島・長崎 - チェルノブイリ - 福島」
木村真三氏 (獨協医科大学准教授)は17日の新聞記事によると、彼は原発被災地の「赤ひげ」である。福島の光線量地域に住んで住民の相談に乗り、除染の先頭に立っている。彼の言葉は鋭い。それは実体調査による裏付けだから揺るがない。
中間貯蔵施設設置場所を巡っての政府と福島県知事との間で緊張関係存が存在していることに関連して質問。木村さん「それは、福島第一原発敷地内しかありません。最終的に石棺になるあの場所」と明言。
彼の主張は5ミリシーベルト。この問題では参加者からかなりの批判的意見も出たが、予想していた通りの具体的調査に基づく現実主義的で真実に近づこうとするその姿勢は素晴らしい。
2011年10月28日
夢子プロジェクトin沼津&議会報告会in三島
今日は夢子プロジェクトの準備会。作業所で織った織物を自立できるための製品価値にまで高めようと始めたプロジェクト。
しかし、いざそこまで極めるには、原材料の仕入れ価格が高いため、どうしても採算性の合わないものになってしまう。
今回は具体的にいくつかの試作品を作るところまで何とかいけそう。
マフラーと帽子のセットやショール、クッションカバーなどの試作品。クッションカバーは椅子カバー貼り替え職人の律子さんが、協力をしてくださっている。
織りの不揃いさが魅力であったはずだが、いざ、商品にしようとすると、その未熟さが欠点になってしまう。でもその欠点をカバーしようとすると、作品の持ち味が失われてしまうことになる。本当に試行錯誤で友人の事務所で頑張っている。
19:00~20:30まで三島市議会における議会報告会があった。今日は2日目。各8人ずつに分かれて6会場を2日間にわたり開催。議員たちは自分の支援者ではない市民から厳しい意見が続出し、たじたじとなる場面も。
9月定例会の審議内容の報告会であり、各常任委員会等の報告などが1人3分以内で4人の発表者。残りの時間はすべて市民からの質問に終始した。
住民からは本当に厳しい意見が続出。財政の健全化を示す「健全化判断比率」の説明を求めたり、この意味を知っている議員はいるのか、議員歳費の削減、議員の雇い主は市民なのだから、その根本を忘れず、何のための報告会なのかをしっかり認識すべきとか・・・
こうして市民の率直な意見を聞くことは必要であり、市民が議員をどう見ているのかがよくわかる。市長と市民の討論会などとは比べ物にならないほど率直な意見が飛び出す。
こうしてお互いが成長していくのだと思う、議員も市民も。印象に残った意見としては「議員の雇い主は誰か。2元代表制のもとで、議決機関に私たちは託しているのだから、議員はその根本を忘れないでほしい」と言われた。
ともすれば、その根本を忘れてしまっている議員がより多いと思われているとしたら、やはり市民に納得してもらえるような行動を見せていかないといけないはずだ。
そういう点からしても三島は一歩飛び出して、市民にその姿勢を見せているわけだし、市民に開かれた議会にしていこうという議員の姿勢は素晴らしい。
未だに議会の広報に一般質問の内容は掲載されているが、質問者の氏名が掲載されず、誰が質問をしたのか全く分からない沼津市の広報は、時代に大きく遅れてしまっていると言われても仕方がないのかと思う。
また、行政評価も、第4次総合計画に数値目標を定めているのは三島市だけで、近隣の市町はやられていないといっていたっけ・・・そう、これもちゃんとした数値目標がないと絵にかいたモチになってしまう恐れがある。
2011年10月26日
第2回目の市内視察
会派・未来の風で20日に引き続き24日(月)、13:00~16:00まで市内を担当課の案内で視察する。先ずは岡宮北区画整理事業の現場へ行く。事務所は東高の正門前にある。平成8年から施行が始まり、35年度までにということだが、事業の進捗状況はまだ52%というところである。今後、まだ100件以上の建物移転をしなければならず、その補償費問題もあり、長期にわたる莫大な事業である。
総事業費275億円、施工面積45.3ha。今回の9月議会で事業費が31億円また増額になった。
ここからは駿河湾が一望に見渡せるし、津波の心配もなく、東名高速も近いし、壮大な住宅街になると思うが、予算的に果たして採算が取れる事業になるのだろうか。
次に向かったのは、新東名長泉インター来年の初夏には開通する御殿場JCT~三ケ日JCTまで。この新東名は東名より車線幅も広く、3.75mが6車線。カーブも勾配も東名よりはるかに運転しやすい設計になっているので、安全で快適な走行になるという。
11月20日にはこの新東名でマラソン大会が開催される。開通前の最初で最後のマラソンになるわけだが、1万円のエントリー費は随分高いのに、応募者が多く参加できない人がいると聞く。ちなみに私もエントリーして10キロを走る。
東野大橋の上で
次に、東名愛鷹パーキングにスマートIC構想が計画されているので現地へ向かう。
上りと下りに愛鷹PAがある。2000台/1日からの利用があるという。果たしてスマートICをつけるだけの費用対効果が生まれるのか、まだこれから話し合いは続く状況である。スパートICからの道路は自治体が整備をしなければならず、これも莫大な費用がかかるわけで、その予算は立っていないのが現状ではないだろうか。
次に小河原川雨水貯留地へ向かう。この山間地の一帯は茶畑で。この山からの雨水を一旦溜めてから下流に放出する貯留地を作るという。これは床上浸水被害が頻発している高橋川沿いの青野地区への集中的な雨の流入を少しでも緩和するための計画である。
後ろには新東名の柱がそびえたっている。山奥に貯留地を作るわけだが、新東名はまだ山の奥にある。
この小河原川を下って、高橋川に合流し、高橋川から池田川に流れ、そこから海へ流出する経路をたどっていく。
途中、新東名のサービスエリア駿河湾沼津SAの建設現場を見学。ここから駿河湾が一望できる最高のロケーション。残念ながら富士山は愛鷹山にすっぽり隠されてしまうのだが・・
海老名SA寄り敷地面積は広く、上がりSAは地中海の港町のイメージで海を眺めながらくつろげる空間を演出するという。外からもこのSAを利用できるように別に50台の駐車場を設けるという。
ここから市内が一望でき、その先には駿河湾が広がり、サンセットが眼前に展開するだろう。まだ、テナントはどこが入るのか決まっていないというが、市内の業者に声をかけたものの、テナント料が高く、誰も手をあげられなかったのではないかという。
地元優遇という訳には中日本も民間であるわけで、難しいのだろうが、共同で出店できないものだろうか。
次に池田川と新放水路予定地に向かう。
池田川が高橋川に流れ込む地点。
ここが高橋川で、近年の集中豪雨で、高橋川に流れ込む池田川、谷津川等の流量が上がると、高橋川の水位が上がれば、それ以上水が流れ込む余地がなく、いくらポンプアップしても、水が流出できる経路がなくなり、オーバーフローしてしまうという。
ここが常習浸水地区
その対策は雨水の貯留地を設けることや谷津川・池田川・高橋川の容積を大きくすることも少しずつ進んでいるようだが、根本的な対策は集中豪雨時の水を、海に早く流出させるためには沼川放水路を作ることである。
浸水の原因も対策もわかっているわけで、20年も前から計画され、10年前からシールド工法の見直しがあってからは工事はストップし、土地の取得計画も途中で止まっている。(沼川放水路用地をバックにして)
しかし、ここへきて、学術者や地元の方々で流域委員会がたちあがり、今年度までに沼川整備計画が再開し、11月までのパブリックコメントを経て24年度には事業化に向けた調査が行われるという。
しかし、県事業であり、予算規模も300~500億円といわれ、県にとっても厳しい財政状況であるからこそ、今まで現状は分かっていながら手をつけられずにいたわけで、このことをどう見るのだろうか。
毎年浸水する住民の安心安全を優先することは、市にとって何よりも優先事業であるはず。確かに他にも浸水地域は多々ある。それらの地域の改善は優先すべきと考える。
また、近年の集中豪雨は予想をはるかに超えるため、より根本的な改善を求められるわけだが、やはり、この地区のように浮島沼と昔から言われていたように、地盤の弱い、水が溜まりやすい地域は、やはり、行政が宅地開発をする会社や住宅供給する会社、不動産等に、何らかの規制や建築指導をしていくという方向性をもつべきではないだろうか。住民の安心安全を守ることが最優先されるまちであってほしい。
今回の視察を通して感じたことは、今まで事業自体が個々でしか見ていなかったものが、こうして現地での視察を通して、連続的に理解し、始めてその状況が把握できて大変有意義な視察でした。関係担当課には大変お世話になり感謝します。
2011年10月24日
戸田マラソン
朝6時半、参加者は集まり はじめ、ウォーミングアップをしている。雨も止み、涼しいぐらい。そのほとんどが現役東大生である。1908年、松代邸の保養館が東大の寮となり、それ以来の戸田住民との交流であり、その歴史は本当に古い。
今年で35年目になる、東大主催の戸田マラソンは、193人の参加者。沼津市が今年は後援になったことで、多くの協力体制があり、人員供給があって、人手が確保できたと東大の教授が喜んでいた。このように東大と戸田住民との交流は100年以上に及ぶ。
今後、戸田の地域づくりに貢献できるように、何らかの力を貸して欲しいし、戸田を利用した東大OBも沢山いて、この人脈を活かさないのはもったいないし、戸田の現状を教授に話をしたところ、今までも海の水質調査には協力をして、結果を出していることもあるので、協力については可能性は十分にあるという。
フルマラソン150人:7時スタート13時終了(水色のビブスを着用)
ハーフマラソン50人:10時スタート13時終了
上り下りの繰り返しのかなりハードなコース。前半に高度500mを一気に上がる7kmの上り、その直後の7kmの下り、後半にも高度200m(距離3km)
ここは10キロ地点 給水場所は7箇所あり、各5人ぐらいの配置。水、ポカリスエット、ザバスのゼリー、バナナ、みかん、
通行止めは一切無しで、一般車両が走っている中を走るのは、車もランナーも注意が必要である。とくにカーブ個所はしっかりサポートされていた。
フルマラソンは山を越え、西浦をすぎ、らららサンビーチが折り返し地点になる。道路上では時々地元のお年寄りが出て、応援をしてくれている。
山をひと山越えるということは、本当にアップダウンのきついコースであるわけだが、ある意味魅力的なコースだという。
途中、松代邸に寄ってみる。
台風の影響を受け、大規模な修繕をしている様子。しかし、外からではよくわからない。また、第1,3日曜日の9:30~12:00までという限られた時間では、見学するチャンスは限られてしまう。
歴史的遺産で扱いには慎重を有するのだろうが、維持補修だけで延命化を図っているだけでは、故・松代当主にとっても不本意だと思う。せっかく沼津市として歴史的遺産を買ったわけだから、その活かし方を改めて考える必要があるのではないだろうか。
地元の人たちが何と言っているのか、御存知だろうか・・・いずれにしてもムダにしないために、取得して4年、そろそろ考える時に来ているのだろう。
御浜の松林の中にひっそりとある東大寮。ここは戸田海水浴場の中で、最高の所にある。昭和30年代頃には東大生と地元の人たちとの交流があり、私の母親の世代は彼らから水泳を習ったという。完走した後は、東大戸田寮のお風呂にも入ることができたようです。
マラソンブームと言われてから久しいが、今はもっとそのブームは活発になっている。ネット上での参加も、人気の所は1日で、数千人がいっぱいになってしまうという。
ここ、戸田はランナーに言わせると、コースとしてはきついけれど、魅力があるという。
今後、地元集客を図るにはとても魅力があるイベントだと思う。
今回も東大寮に泊まれない人たちは民宿に世話になったという。何とか、このイベントを沼津市民に限定しない全国的なイベントに出来ないのだろうか。
交通許可の問題はあるにしても、地元の活性化に繋がるイベントにしていけたらと、東大の先生方に、そんな質問をぶつけてみたわけである。決して反応は悪くなかったし、「僕たちもできることなら」とおっしゃってくださったわけだから。
ワクワクすると思うのは、私だけなのかなぁ~
その後はあしたか運動公園で行われている遊びの王国に向かう。
2011年10月17日
狩野川のゴミ拾い
先月の台風の後遺症は未だに深く、狩野川の土手べりも多くの漂流物が散乱している。既に1カ月近く経過し、異臭を放っている。
今日は町内一斉清掃の日であったため、隣組の方にも呼びかけて清掃終了後、土手のゴミ拾いをすることにした。
あるはあるは、思った以上に大変な作業で、1時間もするとペットボトルやビニール、缶、ボールなどが山のように積み上げられた。
みんなでやると早~い。それにみるみる片付いて行く。当初、どれだけの人が参加してくれるのか心配をしていたが、よかったぁ~みんな気持ちよくやってくれた。
こうやって自分の周りの地域からきれいにしていこうという気持ちを大事にしていけたらと思う。
区長さんがこうやって顔見知りになって行くことが、いざという時に役に立つと言ってくださり、本当にその通りだと思う。
1時間でこれだけのゴミ拾いに汗だくになり、また虫にも刺され、泥だらけにもなり、皆さんホントご苦労様でした。でもやってよかったです。
2011年10月17日
若山牧水祭
朝方は風が強く時折雨模様のお天気でしたが、無事に第58回沼津牧水祭が16日(日)千本浜公園で行われた。主催は沼津牧水会。来賓の方は日向市や秋田からは元市長さんも参列されていた。
公園内にある碑に刻まれている「幾山河こえさりゆかば寂しさの はてなむ国ぞけふも旅ゆく」はあまりにも有名である。
若山牧水記念館館長・榎本さんの献花
献酒は特別に作ったという幻の「牧水酒」
中学生短歌コンクールの入選表彰式もあった。 私が気に入った短歌「君の目は誰を見ているか分からないアタシの目には君がいっぱい」第三中・杉山さん 「何気ない毎日の日々これこそが幸せとしるあの地震から」暁秀中・浅野さん 表彰された全員の中学生がずいぶん豊かな感性をもっていると感心させられた。
献酒の樽酒がふるまわれ、お弁当をいただきながら、団体による合唱やハーモニカ演奏等を楽しむ。
特別の桃中軒弁当で地元産の鯵をたっぷり使ったお酒のつまみにもピッタリ。
多くの参加者と秋の一日を千本浜で牧水祭を楽しむことができて、幸せな時間でした。本当に参加して良かったと思える会でした。
こういう行事は大事にしていきたいし、もっと多くの方への周知があればともったいなく思ったしだいです・・・
2011年10月15日
9月議会の最終日
9月26日の一般質問から始まった議会は、10月14日に最終日を迎えた。今回の議会において、私なりにその成果を感じた議会であり、また当局の答弁や対応についても大いに感じるところがあった。またその感想は、私の議会報告で皆さんに率直に話したいと思う。
土地取得事業特別会計の反対討論を行ったので、その全文を掲載する。この特別会計は、主に、高架事業に関連する促進用地や代替地の先行取得が主なものである。
以下に掲載
私は認第13号平成22年度土地取得事業特別会計決算の認定について反対の立場で意見を申し上げます。
しかし、22年度の運用実績をみると、売り払い予定の土地は予算どおりに売却することができず、22年度に売り払う予定の代替地の面積2006?は、実際には37?、つまり2%にも満たない面積しか売れなかったわけです。
また、売却できた土地も、取得時の単価と比べて45%も下落した単価で売却され、基金への繰り出し金、すなわち基金への返済額は当初の予定3250万円から920万円と大幅に減額せざる得ない状況となりました。
当局は、駅基金への返済は、各事業の進捗に伴って返済されるものという答弁を繰り返していますが、基金から143億7千万円を借り入れて促進用地や代替地を先行取得し、そのうち基金へ返金されたのは19億5千万円。22年度においては未だに124億円2千万円からの借り入れがあります。
この124億円からの土地が、取得価格と同じ単価で売却できればいいのですが、社会情勢の変化等によって土地の下落が大きく、22年度においては、先ほども申しあげたようにおよそ半分の単価にまで下がったその時の実勢価格で売却されるわけです。
当局は土地取得事業特別会計で取得した土地は、貸付収入と土地の売り払い収入等をもって基金への返済をしていく予定と答弁していますが、22年度においても、取得時のおよそ半分にまで下落している土地の売り払い収入では、到底基金への返済は不可能で、本来の条例で定めている確実かつ効率的な基金の運用からは大きく逸脱していることが明白になりました。
基金残高は22年度決算において、既に29億円の現金しかなく、土地取得事業特別会計への貸付金124億円の回収できる見込みはますます遠のき、高架事業を始めとする事業自体が行き詰っているということがこの決算で顕著にあらわれています。
沼津市の将来の活性化につながるものである、という市民の同意も得られていない沼津駅周辺総合整備事業は、今こそ、見直すべきであると強く訴えて、平成22年度土地取得事業特別会計決算の認定に反対の意見とします。
2011年10月09日
北京JAC全国大会 in静岡
北京JAC全国研修セミナー画静岡市で開催。8,9日と連続2日間。
「北京JAC」とは1995年に北京で開催された第4回女性会議を契機に政府や自治体に政策提言を行うことを目的として発足。
女性差別撤廃条約が国連で採択されてから32年、男女共同参画社会基本法制定から12年が経過。
しかし残念ながら日本の性差別の解消は進んでいない。ジェンダーギャップ指数は世界134カ国中94位という。
今回のセミナーの目的「第3次男女共同参画基本計画の実行あるものにするために」ということで、全国から多くの女性が参加する。
7つの分科会に分かれている中、「日常から政治を問う」に参加。講師は議員と北京JACのメンバーである。
政治家の女性比率110位/134ヶ国とアジアの中でも低いレベル。県議会8.1%、市議会12.7%、東京23区24.6%という現状は、恥ずかしいほど女性の参画が遅れているという。国際比較をすると、これが民主主義の国か、日本はやるべきことをやっていない。それには市民がどう力をつけていくのか・・・・・
全くの無所属市民派であり、地域の支援を受けず、広域的に支援者がいる女性議員の議会での風当たりや選挙において、支持母体をもたない苦労など本音の話がポンポン出る。
未だに議員の力は、地域に建物と道路だという認識が主流。地域推薦された人が政治的圧力をかけるために議員になっていくことが多い等、議員に求めるものと本来やるべきこととのギャップがある等々。
選挙制度が女性の進出を阻むことがあることや、日常から政治とは何かを問いかけることの必要性や、どうすれば、投票率を上げることができるのか等問題点や改善するための政策提言を探っていく。
多くの女性たちがグローバルな視点をもって地域主権を確立していくための努力を改めて知る良い機会を得る。