アベノミクスで庶民の暮らしは?

山下ふみこ

2013年04月08日 14:55

 今日の朝刊を見て、「やっぱりね・・・」って思うことがあった。


★★大手企業100社内部留保99兆円★★


大手は利益を人件費に回さず。リーマンショック以降は社内に貯め込んでいる。


企業は市場不安が払しょくされない中、手元資金を確保し危機に備えているという。


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 アベノミクスが始動して、世の中、株価が上がり、円高になり、景気が良くなり、安倍さんのおかげと言う人が多くいる。


借金したって、金が回り事業をバンバンやれば、雇用も上がり借金も返せる。だからアベノミクスは歓迎すべきと言う。


本当に国民の生活がこれで豊かになっていくわけ?


円安が進むということは食料品もガソリンも値上げになり、日々の生活必需品は上がり、来年は消費税が増税へ。


安倍首相は物価上昇率2%を目指し、日銀総裁も金融緩和策は何でもやると言って、国債をどんどん買いあげることでお金が市場にどんどん出回り、これぞデフレ脱却のインフレ到来か??


 


友人は「物価が上がる前に今のうちに家も建て、あれもこれも買っておこう」と言っている。


建築関係者も確かに「家が売れている~今~」 でもいつまで???


つまり、アベノミクスって、消費が増えて物価が上がり、インフレになるっていうことなのか。


 でもね、本当に私たちの暮らしは良くなっていくの?


人口は減って、高齢化になり、税金を納める人より税金を使う人が増える、社会構造自体が大きく変化している。


 実際、アベノミクスの恩恵を受ける人はどれだけいるのだろうか?


 


今日の朝刊は従業員に還元していないっていうことじゃん!そのために労働者の賃金は下落傾向が続いている。



 このグラフを見て!(景気が良くなっても賃金が上がっていない現実)


統計元:国税庁 平成23年 民間給与実態統計調査結果





2002年~2008年、日本は史上最長の好景気を記録し、
企業は史上最高収益をあげたのに、この間会社員の平均年収は下げ続けられ、物価も下がり続ける。


「好景気になれば賃金が上がる」というのは全くのウソで、その後も賃金は下がり続けている。



なぜなら、今日の朝刊がその理由


企業は儲かったお金は、社員に還元しないで内部留保か株主に配当するだけってこと。

賃金はいったん上げると下げにくいから、今は業績が良くても、いつ落ちるか分からないから、賃金は上げずにとりあえずボーナスを上げて行こうって姑息な手段?



賃金が下がりっぱなしでは消費も落ち込み、物価は下がり、

デフレからは抜け出せないと思う。




これから消費税増税になれば、消費はどんどん落ち込んでいく。


 


最悪の場合、スタグフレーション(不況なのに物価が上がり続けること)になってしまう!






まずは雇用促進と賃上げを先にしなければ、一般庶民は先行き不安です。


 





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