ISFnetグループが沼津に進出

山下ふみこ

2014年01月30日 00:26

 沼津市に昨年10月にオープンしたISFnetグループ「たくみ農園レストラン・匠ソホラ 沼津・エンパワーフィットネスクラブ」の視察に会派で伺う。


この企業がオープンした時、障がい者の雇用100人を計画していると大々的に掲げていたことを記憶している。


社長は地元出身で本社は東京。今回の進出は沼津市に貢献をしたいという思いがあると聞いている。


今年になってビュッフェレストランがオープンし、友人から「美味しくて、メニューが豊富で990円のランチを60歳以上は600円よ~」噂が広まり、みんなで行ったことが今回の視察に繋がった。


「一体この会社は何?」というのが最初。


障がい者を自社企業や民間企業に就職させるために、研修期間も含めて、まずは正社員として雇用し、その身分の保証をしながら、個人の特性を生かした研修を積ませ、企業への就労をはかるという。


障害を持っている人にもまたその家族にとっても画期的な仕組みである。


グループ全体では既に3000人以上の社員を抱え、パートやアルバイトではないと言う。


まず興味を引いたのは、昼になると2Fの「たくみ農園」レストランは女性客でほぼ満員(150席ぐらい?)。沼津周辺にここまで込み合っているレストランがあるとは驚きである。


ビュッフェスタイルで種類は豊富で健康的なメニューが並ぶ。



最上階の6Fは障がいの方の研修室になっているが、そこからの景色も素晴らしく、窓越しには富士山もくっきり。


「ここが展望レストランだったらよかったんじゃない?」というと、「私たちは、まずは障がいを持たれている方の研修の場こそ最高の環境を提供します」と即座に返答。


そういう考え方が根底にある社員教育をしている会社に益々興味を抱く。


3F/5F 貸会議室 ・セミナー会場・レンタルオフィスなどがあり会員制になっている。



4Fは一般向けのフィットネスクラブでトレーニングメニューも豊富


デーサービスの介護者向けのフロアは機能回復訓練をする設備も完備。


当初会社はIT企業として設立し、今では就労困難者をの雇用を積極的に進めている。日本ではその従業員数はNO2であるという。


今、全国からの自治体・企業から視察に来ているという。自分の町で開設してほしいというオファーも来ているぐらい、注目され実績を上げている。


障害者総合支援法に基づく就労訓練を行い、正社員としても門戸を開き、一般企業などへの就労支援も積極的に行っている。


今後、沼津市とどのようなコラボができるのか。川崎市では「川崎モデル」として既に100人雇用目指し、自治体と連携して取り組んでいるという。


当初は西武の跡に進出できたらという計画もあったようだが、その時はすでにパチンコ店の進出があったのかもしれない。


沼津にとって、注目できる企業進出になるよう本当に期待をしたい。


 


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