公共施設更新問題

山下ふみこ

2014年05月09日 02:10

 5/8 秦野市政策部公共施設再配置推進課長の志村さんの職員研修があり参加する。職員と一緒に議員も参加しての研修は2時間ノンストップで多くの情報が提供された。



公共施設の更新問題はここ1~2年ぐらい~大きな問題になっている。経済成長と共に整備されてきたハコモノが一斉に更新する時期がやってきている。


いち早く6年前からこの問題に気付き、着手してきた秦野市の取り組みについて伺うとともに、沼津市の現状と今後の課題は何か、その分析も含めた研修であったわけだが・・・


果たして、職員の危機感はどのくらい増幅されたのだろうか。この問題について、公に全ての情報を公表する覚悟があるだろうか。しかし、庁内も市民も全ての情報を共有できなければこの課題は前に進むことはできないはず。


単なる施設白書を作成するだけでは何の意味もないこと。沼津市の26年度の公共施設マネジメント基礎資料作成の委託予算は当初の予算要求2000万円から800万円にまで削減されている。


この予算からして、この課題の緊急性がどこまで庁舎内で共有できるだろうか。そして、各公共施設の必要性は誰が決めるのか。やるか、やらないのか、どちらかだと、志村さんは手厳しく指摘する。


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この表を見ると市のハコモノの約4割は廃止又は統合しなければならない。本当に早く手をつけなければますます行政にも市民にも将来世代にも大きな負担を与えることになる。


遅ればせながらだが、今回の職員研修が実現したことは大きな一歩だと思う。この1回の研修が、次回の研修に繋がるように是非して欲しい。


志村さんも今後も声をかけて下さいと言っているし、国も秦野市のいち早い取り組みについては、全国のモデルケースとして注目している。


まずは全体の現状把握と課題、本当に残さなければならないものは何か、どれだけ残せるのか、≪必要か必要でないかではなく、機能が維持できるかどうかで判断すべきであり、まずはその方向性を決めるのが先決だろう。


でも誰がその覚悟を持ってできるのだろうか・・・


 



 


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