2011年08月12日
鉄道高架事業の説明会
7,9,10日と3会場で、有識者会議の報告書の説明会が行われた。
静岡県 交通基盤部 都市局街路整備課・沼津土木事務所 都市計画課が主体になっての説明が1時間。質疑応答が1時間で行われた。
質問は主に高架に対して疑問をもっている方がほとんどである。
東日本大震災を受け、日本中が復興に向けていく中で、一都市の高架事業をやらなければならない理由は何か。
地震・津波・液状化の問題。財政的な保証。住民合意には至っていない等・・・
多くの疑問があるなかで、県側の対応も真摯ではあったが、立場上高架ありきの説明会では、話がかみ合っていかないのは当然ことである。
9日は第5地区センター
10日は原地区センター
どの会場も多くの質問者だったが、早期実現の声がほとんど聞けなかったのはどういうことなのか。
今回の説明会で、住民の合意形成が図られていないということが、反対地権者以外にも多くいることが、県側にも認識できたのではないだろうか。
高架ありきのまちづくりが根底にあるために、実質的なまちづくりが進んでいかない状況になっていないか。
高架ができても街が活性化するものではないことも分かっている。イーラデがそうであったように、イーラデができれば、街中の回遊性が図られると言っていたのが、商店街はますますシャッター街になっている。
JRにしても老朽化した跨線橋やホームを改善する時期が迫ってきているはずである。まずは南北の自由通路を優先すべきではないだろうか。
三つ目ガードに関しては、浸水の改善と4車線化を新たな工法で検討できないだろうか。
もっと柔軟な考え方をもって、高架ありきではなく、他の事例も参考にしながら比較検討し、取組む時期に来ているように思う。
東海・東南海・南海地震がいつ来てもおかしくないという状況下の中で、東日本大震災を教訓にした町づくりを進めることが、私たちに課せられた最優先すべき課題でなければならないはずである。