2014年07月30日
鉄道高架見直し派の記者会見
7/28、静岡県庁で鉄道高架見直しの記者会見を行う。
高架事業を巡って、川勝県知事の発言に対して、メディアが報道する趣旨と実際の知事発言の真意には乖離があると考えていることから、地権者の代表と市民団体・さわやか沼津2012と未来の風の議員が、それぞれの立場で記者会見に臨む。
県知事は「自分の任期中には強制収用をしない」という基本姿勢があるからこそ、二期目の県知事選は高架化見直しの私たち全てが、沼津での事務所、支援者へのはがき、チラシまきについては全面的に協力をした。
まさかそれを反故にするとは思えないものの、やはり、新聞にプラサヴェルデのオープン時の知事発言は、メディアそれぞれ取材の取り方の違いはあったもののその真意を測りかねるものであった。
基本的には、地権者たちは県知事や県当局者とは何度も話を重ねているようで、信頼関係は築かれていると地権者側は認識している。
しかし、この問題は事業の是々非々だけの問題ではないとしたら、大きな権力が動けば、一夜にして信頼関係など消滅させることもできるはず。
でも、権力に迎合する知事ではないことは誰もが信じているのだが・・・
私は今までの議会質問においてもやはり財政的な見地から、この事業には反対をしてきた。
議会や委員会でこの財政的な問題に警鐘を鳴らしても、多くの市民に知れることはない。
市長も議会も高架をすることによってメリットはあっても、デメリットは何もないとでもいうのだろうか。本体工事は787億円、工期は15年以上、これだけの大規模な事業であるにもかかわらず、財政は大丈夫など言えないはず。
今の議会ではそのデメリットが何も論じられていないことこそ、市民への信頼を裏切っていることにならないのだろうか。
今最も問題になっている再インフラ整備、つまりバブル期のころに建てた施設等の老朽化の建て替えや維持管理コストが大きな社会問題になっている。
例えば、三島市のHPを見ると、更新費用の試算をしたところ、60年間に1780億円、年間、29・7億円が必要という結果になっています。
富士市においては65年の改築計算では3200億円、年間49億円という試算も公表されています。
沼津市においては、そのシミュレーションがされていません。もしやるとすればどれだけの財源が必要なのか試算が出ていません。財政規模からいえば、2000億円以上になることは想定できる。
どれだけ市民生活に影響を与えるのか、どの自治体にとっても今後の財政運営を考えるときの基本的な事であるにもかかわらず、そこも議論されていない。
沼津市の衰退は高架ができないから問題だと言うのではなく、沼津市全体をとらえてみれば、地震・津波対策は待ったなしの状況が厳然としてあるにもかかわらず、20年前に高架事業が必要だとされたことが、普遍的な市民合意という点では既にあたらなくなっているのに・・・
まずは財政的な見地から、明らかにすべきことが明らかになっていない状況において、進める側はそこをきちんと説明する責任を果たして欲しいと思う。
今回の記者会見で、私はその点について発言をさせてもらった。