2011年09月05日
地域の自主防災訓練ってこれでいいの?
9月4日、雨が断続的に降る中で、市の総合防災訓練は中止になったが、私の地域での自主防災は例年と何の変わりもなく行われた。
「東海地震を想定し、市、防災関係機関、事業所、自主防災会等が連携を図り、地震発生の予知から災害発生までの一連の対応が真に機能するよう、実践的な地震防災訓練を実施。
防災関係機関の連携強化、地域の防災体制の確立及び市民の防災意識の高揚を図る。」とHPに書かれてある。
地域では、各地元の特性に応じて情報伝達訓練、避難誘導訓練、初期消火、避難生活訓練を実施ということで、先ず組の集合場所から、第1次避難場所へ向かう。
初期消火
雨も降らず順調に予定通り進む
三角布を使っての救急処置
いつになく、みんな真剣に女性消防隊員の指導に耳を傾けている。
最後の締めは炊き出し代わりのインスタントのご飯の試食。お湯で20分、水だと60分かかる非常食。お味は好評で、前回の期限切れの非常食より美味しいという。
どの地域も今回の大雨で延期になったところが多かったと聞くが、無事雨にも降られずご苦労様でした~
しかし、3・11を踏まえた防災であるという住民の認識とは裏腹に、例年と同様ということに違和感をもった地域の方がいたのも事実。行政側の指導がなく、各地区の裁量に任せた結果である。
地区によっては防災担当を呼んで、話を聞く機会をもったところもあるという。今回の東日本大震災においても日常の防災訓練がいかに大事だったか、その事実を認識したはずである。
狩野川に近い地域でもあり、避難場所は標高7mと言えども津波の危険を抱えている。また液状化の問題もある。
津波想定を2倍と考えるなら、少なくとも対応は全く違ったものになったはずである。自主防災といえども、行政側に危機感をもった避難訓練の提言はできたはずである。
防災無線が一斉に放送されたら、そうでなくても、聞き取りにくい地域があるわけで、何を言っているのか、全く分からないという状況は、容易に想像できる。では、何で情報をキャッチできるのか、ネットメディアの体制づくりも必要であるわけです。
今回の訓練の位置づけは何であったのか、その対応づくりを一つでも示してほしかったと思う。