2011年12月20日
児童ディサービス・ドリームケアふぃる in清水町
障害者自立支援法の児童ディサービスを運営している施設「ドリームケアふぃる」へ行ってきました。
そこは住宅街の一角にありました。今年4月に開所したばかりで、まだピカピカです。
保育士は児童10人対して5人、児童に対して、大変手厚い態勢を取っている。ニーズがあっても定員枠がすでに満杯状況です。
国の支援を受けているとはいえ、民間企業として成り立ち、その経営は未就学児童3人に対して、2人の保育士と言う国の定めるものより手厚い人員配置となっている。
今日の授業はリトミックを主体とした授業。保育士さんたちの笑顔と子どもたちの楽しそうな笑い声が印象的。
知的障害や発達障害を持った子どもは「9歳の壁」を超える前の早期療育を行うことにより、格段の成長を得ることができると言う。
家庭では、個としての付き合いになってしまうが、ここでの生活を通して、集団生活を営むことができるようになる。しいては、18歳を過ぎた時に施設に就労できる条件を備えることに繋がるという。
ここでは2歳から5歳までの子どもたちが、一緒に集団の中でしてはいけないこと、我慢をすること、待っていること、人と関われることを、ここの生活の中で繰り返し、繰り返すことで習得していく。
ここで学ぶことは、何かができるようになったとか、何かをできるようにすると言う以前の集団生活を学んでいくことを目指す。
1歳半検診の時に、保健師が知的や発達障害を発見することが多いらしいが、その後の保育の環境を選択するのは親次第だという。しかし、その現実を受け止め判断をするのは、親なりの覚悟がいるのは当然だが、早期療育がいかに大切かを、ここの代表である風間さんは言う。
ここに通ってこれる子どもたちはいいが、専門的な支援を要する子どもたちの数は増える傾向にあるが、その公的な支援は進んでいないのが現状である。
だからこそ、風間さんはそのニーズと親の切実な願いをかなえるにはどうしたらいいのか、考えている前に、作ってしまったと笑って言う。企業として、支援を受けなくても運営できるという状況を作っている。
しかし、今の体制を維持していくのは大変なことだと思う。老人通所センターは増えても、この様な施設が増えないというのは、ニーズがあっても公的支援が厚くなければ、成り立っていかないのが現実だから。
最近、このようなお母さんたちの相談を受けることが多くある。障害と言う枠の中に入らないADHD,アスペルが―、LDなどの対応も含めた支援の充実を、早急に考えていかなければ、実態はもっと深刻化しているように実感する。