2012年01月09日

放射能と瓦礫の受け入れ

 


 8日、環境ジャーナリスト・青木泰氏の講演会があった。


被災地がれきの受け入れは、現在どの自治体も進んでいない。住民の不安が解消されない中で、国は安全性の根拠を示さないまま現在に至っているからだと思う。


これまでの経過をみると、国は福島第1原発の事故収束と放射能汚染への適切な対応をとれていない。民間からの現場調査で、危険性が報告され、政府は後追い対応に追われているのが実態ではなかっただろうか。


現在も放射能は放出されているなかで、低線量の被ばくの恐怖を抱え、特に子どもを持つお母さんたちの不安は増すばかりである。



お母さんたちの不安が静岡県下でも広がり、このような講演会に繋がっている。


★★★何故瓦礫の受け入れに反対なのか★★★


・現在ある施設は、放射性物質を取り扱う前提ではつくらていない。


・集塵機バグフィルターは、放射性物質を除去する検証がされていないのに、99.99%除去できるという。


・瓦礫の分別に誰が責任を持つのか、放射線量について誰が保証するのか、明確になっていない。


・ゴミ焼却炉の排ガス規制基準・測定方法についても、十分な検証がされていない。


今、放射能物質は、東北3県に留まらず、東日本全域に降り落ちている。内部被ばくを考えると、政府が問題なしとする汚染濃度は総量では、多大な健康被害を起こす。瓦礫を広域に拡散することは、全国民に影響を与える事にもなる。



★★総被ばく量=外部被ばく(空間線量)+内部被ばく(空気+食品)+水+土埃


●総被ばく量は、外部被ばくの4~5倍 ●内部被ばくは空気と食品に注意


この震災で、12万人からの失業者がいると言う。本当に瓦礫が安全なら、何故、現地での失業対策としての処理を図らないのだろうかと言う疑問の声もある。


今の国民の大多数は、瓦礫を受け入れなければ日本の復興はないという声が大半を占めているように思う。人道的に考えるなら、もちろんそう思う。しかし、この放射能という物質に限っては、完全な安全性の確保がなければ、日本の将来はないとさえ思う。


今回、私は瓦礫処理の拡散はすべきではないという立場をとっています。この意見に抗議の意見もあります。


色々の事を知れば知るほど、不安は解消されず、重くのしかかります。本当に一人ひとりが現実に向き合う姿勢が国の情報公開を進めます。


誰もが心を痛めています。誰もが国の復興に手を差し伸べようと努めています。


どこに本当のことがあるのか、そこが明らかになっていないのです。世界に類をみない放射能汚染。検証の根拠となる基準も方法も示されずに、事実だけが刻一刻と進んでいきます。



食品暫定規制値は安心ですか。原子炉のクリアランスレベルは信頼できますか。ICRPのいう基準値の根拠とは・・・早く手を打たなければ、子どもたちの将来はどうなるのと思いはますます高まっていきます。


そんな中で、また一つの講演会が子育て中のお母さんたちが中心になって開催されます。



 


 


 



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Posted by 山下ふみこ at 17:18│Comments(0)原発
 
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