2011年09月18日
香貫山の地質について
香貫山について市民参加の検討会が始まっている。
第1回目は8/31(水)に始まり、来年3月までに5回ほど開催して、香貫山の指針を作るというものである。
今日はその伏線として、香貫山の植物・地質についての勉強会があった。
専門家の立場から、歴史、調査に基づく分析を展開。非常に興味深い話である。
香貫山の成り立ちから行くと10万年前、富士山はそれ以降で1000万年前。香貫山は安山岩層という火山岩類から構成。
岩質的には全般に熱変質作用を蒙らなく、破砕帯や粘度化帯は見られない安定した岩盤である。ただし、古い山なので、上層部は風化作用が進行し、地表から5mぐらいは土壌化~砂礫状化した脆弱岩となっているという。
上層部が南の国から来た伊豆の島は100万年前にフィリピン海プレートにのって本州に衝突し、伊豆半島になったという。
上層部が脆弱になっているので、危険個所の詳細の調査が必要だという。
★★★3つの重要ポイント★★★
〇落石個所や危険個所の抽出 〇亀裂などの沈下個所の対策 〇未舗装路の土砂流出対策
香貫山は10万年前の山で表面は風化、割れ目にそって表層は風化し、土壌化が進んでいる。
一度自然に人間が手を入れてしまった山は、そこにこれ以上被害が及ばないようにしていかなければならないという。
亀裂においては早く補修をすることで、土砂の流出を防ぐことになり、また、側溝に土砂がたまり、大雨の時は舗装路が水の流域になってしまう危険も十分考えられる。
早急に危険個所の調査・点検、補修をし、改善を図る必要性がある。そうすることが2次被害を防ぐことに繋がるだろう。
3連動の地震がくると言われている中で、香貫山の周辺地域は津波の避難場所に今後検討していかなければならない山であり、そのための避難路の確保としても重要な問題である。
今日は(株)富士和・愛鷹山森林組合の方々に有意義な話を聞かせていただきました。