2011年10月26日

第2回目の市内視察 

 会派・未来の風で20日に引き続き24日(月)、13:00~16:00まで市内を担当課の案内で視察する。先ずは岡宮北区画整理事業の現場へ行く。事務所は東高の正門前にある。平成8年から施行が始まり、35年度までにということだが、事業の進捗状況はまだ52%というところである。今後、まだ100件以上の建物移転をしなければならず、その補償費問題もあり、長期にわたる莫大な事業である。


総事業費275億円、施工面積45.3ha。今回の9月議会で事業費が31億円また増額になった。


ここからは駿河湾が一望に見渡せるし、津波の心配もなく、東名高速も近いし、壮大な住宅街になると思うが、予算的に果たして採算が取れる事業になるのだろうか。


次に向かったのは、新東名長泉インター来年の初夏には開通する御殿場JCT~三ケ日JCTまで。この新東名は東名より車線幅も広く、3.75mが6車線。カーブも勾配も東名よりはるかに運転しやすい設計になっているので、安全で快適な走行になるという。


11月20日にはこの新東名でマラソン大会が開催される。開通前の最初で最後のマラソンになるわけだが、1万円のエントリー費は随分高いのに、応募者が多く参加できない人がいると聞く。ちなみに私もエントリーして10キロを走る。


東野大橋の上で


次に、東名愛鷹パーキングにスマートIC構想が計画されているので現地へ向かう。


上りと下りに愛鷹PAがある。2000台/1日からの利用があるという。果たしてスマートICをつけるだけの費用対効果が生まれるのか、まだこれから話し合いは続く状況である。スパートICからの道路は自治体が整備をしなければならず、これも莫大な費用がかかるわけで、その予算は立っていないのが現状ではないだろうか。


次に小河原川雨水貯留地へ向かう。この山間地の一帯は茶畑で。この山からの雨水を一旦溜めてから下流に放出する貯留地を作るという。これは床上浸水被害が頻発している高橋川沿いの青野地区への集中的な雨の流入を少しでも緩和するための計画である。後ろには新東名の柱がそびえたっている。山奥に貯留地を作るわけだが、新東名はまだ山の奥にある。


この小河原川を下って、高橋川に合流し、高橋川から池田川に流れ、そこから海へ流出する経路をたどっていく。


途中、新東名のサービスエリア駿河湾沼津SAの建設現場を見学。ここから駿河湾が一望できる最高のロケーション。残念ながら富士山は愛鷹山にすっぽり隠されてしまうのだが・・海老名SA寄り敷地面積は広く、上がりSAは地中海の港町のイメージで海を眺めながらくつろげる空間を演出するという。外からもこのSAを利用できるように別に50台の駐車場を設けるという。


ここから市内が一望でき、その先には駿河湾が広がり、サンセットが眼前に展開するだろう。まだ、テナントはどこが入るのか決まっていないというが、市内の業者に声をかけたものの、テナント料が高く、誰も手をあげられなかったのではないかという。


地元優遇という訳には中日本も民間であるわけで、難しいのだろうが、共同で出店できないものだろうか。


次に池田川と新放水路予定地に向かう。


池田川が高橋川に流れ込む地点。ここが高橋川で、近年の集中豪雨で、高橋川に流れ込む池田川、谷津川等の流量が上がると、高橋川の水位が上がれば、それ以上水が流れ込む余地がなく、いくらポンプアップしても、水が流出できる経路がなくなり、オーバーフローしてしまうという。ここが常習浸水地区


その対策は雨水の貯留地を設けることや谷津川・池田川・高橋川の容積を大きくすることも少しずつ進んでいるようだが、根本的な対策は集中豪雨時の水を、海に早く流出させるためには沼川放水路を作ることである。


浸水の原因も対策もわかっているわけで、20年も前から計画され、10年前からシールド工法の見直しがあってからは工事はストップし、土地の取得計画も途中で止まっている。(沼川放水路用地をバックにして)


しかし、ここへきて、学術者や地元の方々で流域委員会がたちあがり、今年度までに沼川整備計画が再開し、11月までのパブリックコメントを経て24年度には事業化に向けた調査が行われるという。


しかし、県事業であり、予算規模も300~500億円といわれ、県にとっても厳しい財政状況であるからこそ、今まで現状は分かっていながら手をつけられずにいたわけで、このことをどう見るのだろうか。


毎年浸水する住民の安心安全を優先することは、市にとって何よりも優先事業であるはず。確かに他にも浸水地域は多々ある。それらの地域の改善は優先すべきと考える。


また、近年の集中豪雨は予想をはるかに超えるため、より根本的な改善を求められるわけだが、やはり、この地区のように浮島沼と昔から言われていたように、地盤の弱い、水が溜まりやすい地域は、やはり、行政が宅地開発をする会社や住宅供給する会社、不動産等に、何らかの規制や建築指導をしていくという方向性をもつべきではないだろうか。住民の安心安全を守ることが最優先されるまちであってほしい。


今回の視察を通して感じたことは、今まで事業自体が個々でしか見ていなかったものが、こうして現地での視察を通して、連続的に理解し、始めてその状況が把握できて大変有意義な視察でした。関係担当課には大変お世話になり感謝します。



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Posted by 山下ふみこ at 00:35│Comments(0)仕事
 
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