2011年11月18日
藤沢市のまちづくりについて視察研修
沼津市都市計画審議会では2年に1回の視察を行う。委員11人のうち議員は5人。事務局5人の総勢16人で、9時に市役所に集合して、藤沢市に向けて出発。
藤沢市のまちづくりを視察することで、今後の沼津市の一助とする目的である。
先ずは「江ノ島地区地区計画」
昭和63年に決定してから今まで、そのままの施設整備方針で整備されてきている。この地区は自然・歴史的価値からも貴重であり、観光地としての魅力がいっぱいである。建築物の用途の制限や高さ制限や樹林地や草地を緑地として保全している。
平日にもかかわらず、多くの観光客と藤沢市の小学生の遠足にも出会う。
昼は自前で1500円ランチを頂き、午後からは藤沢市役所へ向かう。
市役所内のエレベーターには企業の看板が扉に描かれていた。
藤沢市のこれまでの都市計画と今後について説明を受ける。そのマスタープランの一つである[湘南C-X(シークロス)都市再生事業の現場に向かう。
辻堂駅前に大きなショッピングモールができ、専用通路で駅や南口にまで抜けられる。
t通路はゆったりとして、ショッピングを楽しめる。
平成14年に関東特殊製鋼が全面撤退し、その約30haの辻堂周辺地域を都市再生緊急整備地域に指定。平成18年の事業認可が下りるまでに「まちづくり市民会議」を設置し、検討してきた経緯がある。
事業者は、関東特殊製鋼、都市再生機構、JRの3社が中心になって推進してきたという。カントクが全面撤退してから10年もたたないうちに土地区画整理事業が24年度までに終わる。
その間、街路事業、JR辻堂駅改良、企業誘致、等の再生プロジェクトの事業はほぼ完成。驚くほどの速さで北口の辻堂駅前は変化を遂げている。
ミニバブル期の16年度からスピーディにやってきたおかげで、ここまで来たという。ちょっと遅れてしまったら、完成は難しかっただろうという。
また、藤沢駅前は、ここと違って人通りは少ない。駅前の区画整理事業はまだこれからだという。JRで南北が分断されている状況の中で、中心市街地の活性化を目指していくわけだが、、事業費、南北通路、地権者、周辺住民の理解など、問題は多くありそうだ。
41万人の人口を抱えた神奈川県内で5番目の人口である。定住者のほとんどが東京までの通勤者だという。東京への通勤圏内にあるこの町は今後も多くの可能性を感じるまちづくりを進めている。