2012年01月28日
がれ花アーティスト貞永さん
今日、貞永さんが来る。あの瓦礫の久之浜に「花」を咲かせた発案者である。がれ花第1号の家
瓦礫撤去の最中、解体する前に「せめて最後の感謝に花を!」と言う家主の思いに、瓦礫の中に花を咲かせていった貞永さんたち。その輪が次第に広がり、若者の輪が広がっていったときく。
12月にいわき市に行った時も、彼らは屋根の上にあがってがれ花をかいていた。ただひたすらに。12月の空に彼らははまぶしく映っていた。
今回、「復興と地域防災を考える会」の仲間のために、「がれ花」を描きにわざわざ来てくれた。
来るそうそう早速、仲間の車にがれ花をプリントしていく。
Tシャツにも
皆で「かわいい!」って言いながら、一つの花のつもりが、2つ3つと増えていく。
私たちは「がれ花」が日本中に広がっていけばいいと思っている。今、少しずつ復興に向かおうとしている中で、現地の方は「私たちのこと忘れないでほしい・・・」と皆さん仰る。
其々が日常生活に忙殺されている中で、3・11を忘れてはならない、忘れてはいけない、その思いをこの「がれ花」に託すことで、「いつも忘れていないよ」と言うメッセージを発信し続けることはとても大切なことだと思う。
貞永さんは、「これは東京にいる僕の役目ではなく、地元の人が発信し続けていくことが大事で、僕はそれを手伝って行ければいいと思っている」という。
誰が先に始めたとか、誰がやっているから、と言うことではなく、この輪が自然に広がっていければ・・そのためには僕はできることを僕なりにやろうと思っていると・・・。
ボランティアを続けていくには、それぞれの生活もあり、善意にと思ってやっていることも周囲の理解を得ることができなかったり、全てのことが好意的に進んでいくわけではない。
せっかくの好意が失望に変わることもあったり、その反対に自分がこれをきっかけに目覚めたと言う人も沢山いる。
こうしてコツコツと自分なりの善意を発信し続けていると、今回のような出会いも生まれてくるんだなと思う。
2か月前は屋根の上にあがっている彼らを眩しく見上げていたのに、今日は一緒に花を描いているんだから。
今日の御縁をひろちゃんや大石さんが繋げてくれて感謝。そして、貞永さん応援しています。