2012年11月21日
藻谷浩介氏のまちづくり講演会 続編
続き・・・
どこのまちも中心市街地の活性化はなかなか思うようにいかない。自治体に求められていることは何か。また、活性化できずにいる原因は何か。
活性化しない大きな原因は、商業者や商店街に原因があるという厳しい見方をする。これは藻谷さんだけの意見ではない。多くの専門家も同じ事を指摘している。
ハード事業を含めた市町の積極的な関与を求める意見もあるが、実際、これからの自治体は高齢化が進み財政的に大変厳しい。
では、もう一つの大きな原因は商店街の土地・店舗を所有する地権者。
●商売がうまくいかなくても、危機意識が少ない ●空き店舗が発生しても問題に取り組もうとしない●中心市街地の衰退を自分のまちのアイデンティティー危機とは思わない
公共空間としてのまちや、まちづくりに対する住民意識の低さに原因があると指摘。
今までのまちづくりは、行政がアウトラインを描き、予算を組んで何年までに実行するというやり方だったと思う。
しかし、本来、まちづくりの主体は、それによって利益を得る受益者(地権者等)、これから50年先、よい町になっていないと困る人たちが立ち上がらないとうまくいかない。
行政ができることは商店街のサポート等のソフト事業。官が民をどう支援しながらまちづくりを進めるのか。しかし、その主役はやはり、藻谷さんがいう地権者たち。
今、その取り組みの一つに商店街の地権者たちが考えている定期借地で行う小規模連鎖型の再開発らしい。
その取り組みも遅々として進んでいないようだが、沼津に百回以上も来ている藻谷さんのデーター分析による採算性は取組む価値は十分あるのだろう。
-------------この状況知っていますか?--------------------------
まちの中心市街地と言われている店舗が既に廃墟になったまま売物件になっている。風雨時にはその一部が剥がれて飛んでくるという。事故が起きなければいいと・・・