2013年06月14日
下水道料金値上げの検討
「 沼津市水道料金、下水道使用料等審議会」の2回目が13日に開催。
審議会委員は公募3人を含めて12名が5/13に委嘱交付される。今日は2回目の審議会で3名の欠席があり9名。
今日は「下水道使用料改定の必要性」と言うことで2時間話し合われた。
まずは当局の下水道事業の内容、普及率の比較、施設や管路の長寿命化問題、財政的な経営見通し等の説明がある。
その現状は大変厳しく、また今後の見通しはさらに厳しい状況であること。だから来年度から料金を上げる必要性があり、この審議会で図られることになった。
確かに私が今まで報告をしてきたように、使用料単価77.77円/1m3で汚水処理原価177.15円で約100円の逆ザヤが生じている。
だから、使用料を39.2%26年度から30年度まで上げれば、収支は±0になるという担当課の説明。
既に借金残高=442億円(23年度)。毎年の返済額(23年度)=元金23億円+利子10億円
そうなると逆ザヤの分を5年間値上げしたからと言っても、施設整備や長寿命化事業、耐震事業等に(15億円/年)借金返済(33億円/年)。国からの補助金を当てにしたところで、赤字は膨らむ一方。
委員からは、なぜもっと早い時点で料金改定に踏み込まなかったのかという指摘。正しくその通り。整備の仕方もそうだが、料金値上げもそう。どうにもならなくなって切羽詰まってこの検討会。
担当課の苦渋の説明に、どれだけの委員が理解を示しているのだろうか。
しかし、今日の時点では全員一致で料金の改定は止む追えないという判断に至る。たった2回目で既に値上げの方向で次回も審議されることになった。
本当にここまで下水道問題に手を付けてこなかった背景は色々あるにしても、当局の政策判断と議会の責任が問われても仕方がないだろう。
また、今回の審議会の責務も重いものと私は感じている。
議論を今後尽くしたところで、値上ありきで進まなければならない審議会とは何なのか。
しかし、少なくても当局の出す資料は本当によく整理されているように思う。
この審議会に参加する意義を十分感じ、本当に重く責任を感じている。これらの資料をもとに当局と議員が議論できたらと思う。
次回の審議会は7月10日(水曜日)14:00~です。