2013年08月05日
職員の主体性を引き出す経営
8/2 早稲田大学でマニフェスト研究所主催 「職員の主体性を引き出す経営」に参加。
対象は自治体の変革に課題認識と行動意欲を持つ人とあるが、、参加者の多くは自治体職員で全国から集まってきていた。早稲田のキャンパス
・北川正恭(早稲田大学マニフェスト研究所所長)「地域主権時代に向けた人材革新」
・立谷秀清・相馬市長「職員の自立意識と地方政府論」
・佐賀県庁の円城寺氏や相馬市の職員の取組み報告 等々
日頃、私が当局とのやり取り、そして市民に対する市役所のあり方に合点がいかない多くのことに、元知事や市長、また職員の方々の其々の立場からの率直な意見・体験報告は衝撃的であった。
一度はその関係作りに成功しながらも、なぜか挫折し、またそこから這い上がり周囲の共感を呼んでいくその取り組みの根底にはポジティブシンキングがある。
今までの役所のやり方、古い体質の親方日の丸症候群や上からの仕事をただやっている思考停止症候群では、地方分権の進む中で自治体は成り立たなくなってくるという。
今以上に自治体に求められていることは大きくなり、それは住民の命にも関わってくる。
トップは人を生かす経営つまり職員が頑張れる土台づくりさえすれば、あとは職員自らが運営していく体制ができているという相馬市。そこに至るまでの市長の話や相馬市職員の報告には、仕事を休んで自費で応援に駆けつけた同僚職員が何人もいたのには驚く。
相馬市
職員の意識変化が必要で、それには一人ひとりの意識が変わらないとだめ。しかし、やらされ感の中で成果を出してもその時だけに終わってしまう。
何の為に仕事(テーマ)を与えられたのか、自分が納得して行動しなければ、人にも共感してもらえない。行動することによって、組織って、人って、どうしたらありたい姿になるのだろうか、どんな時に笑顔になるのだろうかと考えることができなければだめ。
この図↑を見てもわかる様に、組織の中で優秀なリーダーを1人作れば短時間で成果を上げることができる。
しかし、みんなで一緒に取り組み成果を出すことは、まず組織をまとめていくにも時間がかかり成果を出すにも時間を要する。
この一歩が少しずつだが古い組織や体質を変えていき、5年後10年後には全く違う組織に生まれ変われる。(パーキンソンの法則)
相馬市職員たちがこの人材マネジメントに参加したことで、自分たちが勇気を持って一歩前に出ることで周りが変わり、其々の職場で住民に喜んでもらえる仕事を目指して取り組んでいるという。
より良き姿をまずは自分が率先していく、そしてみんなで常にダイアログしながら進めていく取り組みを聞きながら、職員も市長も議員も目指すところは同じだが、やり方の違いでどんどんかけ離れていくこともある。
(今の私はちょうどその状況である。)
しかし、相馬市や佐賀市の若手職員(30代)の取り組みを聞きながら、こういう若い職員の熱い思いを直接聞くことで、これからのヒントと勇気をもらったような気がする。
是非職員にもこのような研修を受けてもらいたい。少なくても3人から始めることがいいという。