2014年01月20日
研修とたいめいけん
18,19日と日本橋にある地方政府研究所(早稲田大学)での研修。この講座は今回で8回目。毎月、九州や北海道から来ている方もいる。
教室は10人も入れば一杯になる。そこでの研修は今まで私が受けてきた研修スタイルとは全く違っている。講師は中村健先生をはじめ、元三重県知事の北川先生や相馬の立谷市長・・・
今回は少子高齢化、地域経済活性化に取り組んでいる自治体の成功例を学び、自分の自治体にどのように生かすことができるのかを探る。
高齢化、人口減少の状況に「何をどうすれば、まちは生き残れるのか」
一つには、「地域ブランドに期待される効果」一度ブランドが定着すれば、苦労なく売れる。付加価値と消費者の信頼・満足度により価値が高まり、高くても売れる。
「あなたの町にはブランド品を持ってますか?」
その事例として、今回は小布施の現在に至ったまちづくりの手法を学ぶ。このまちが毎年120万人の観光客が押し寄せ、リピーターが多いのは何故か?
特に印象的だったのは、小布施の住民は「成功体験」があるからというもの。この体験を住民自らが得ることで、自分でやるにはどうすればいいのかを知ったからだと言う。そして行政は住民が実現しやすいように、条例を作ったりすることで側面からのサポートをする。
まちづくりのポイントは一点突破の核を作ること。そこに投資を集中させること。小布施は北斎館を中心にまちが広がっていったわけだが、それも20年以上かけて築き上げている。
まちづくりも古いものを修復して蘇らせていくのであって、新しく作るのではない。例えば、原の白隠の道は、どういうまちづくりの全体像の中に、あの道の位置づけがされているのだろうか・・・
多くのまちの事例を知ることや、各自治体の情報を直接得ることができる機会は本当に貴重である。
研修後に、行ってみたいと思っていた「たいめいけん」へ行く。いいつも行列でなかなか入れそうにないのでいつか行きたいと思っていた日本橋たいめいけんは昭和6年創業の洋食屋。
その店で有名な卵料理・オムレツ(伊丹十三風と書かれている)とボルシチとコールスローを頂く。
オムレツを横にナイフを入れてとろとろの卵とライスを混ぜてケッチャップソースで頂く。
歴史を感じる風情ある店内は、昭和のレトロのような雰囲気を感じさせ、一人でもゆったり食事を楽しめた。