2013年06月22日
子宮頸がんワクチン接種勧奨の一時中止
6月7日に 議会が始まり、6月17日~19日までは一般質問であった。今回、私の一般質問に至るまでの経緯をここで報告しようと思う。
突然、厚労省が6月14日、「子宮頸がんワクチンは4月1日に定期接種になったばかりなのに一時勧奨の中止を決めた!」その3日後には一般質問が控えていた最中の出来事であった。
18日午前中に行われた私の質問のテーマ
「子宮頸がんワクチン本当に大丈夫なのか」
「市民協働を進める為のアダプトプログラム導入」
今回、通告日は10日、この日に質問の要旨を担当課に説明をする。
一般質問までの1週間に「子宮頸がんワクチン副反応」の実態が「被害者連絡会の報告」や自治体から「接種に対する意見書」が可決されたり、その副反応の実態が明らかになり、厚労省の対応に刻一刻と大きな変化が生まれていた。
一般質問までの1週間に質問を大きく修正をしなければならない状況でもあったわけで・・・
毎日、全国の国会や地方の女性議員たちとMLで、副反応被害状況や厚労省の対応などの情報が飛び交う。
この1週間の出来事は被害者の実態がより理解でき、事態は予想以上に深刻であり、被害者である十代の少女の映像には胸を締め付けられる思いであった。
これらの状況はYouTube上でも女性の国会議員が厚労省の委員会で質問をしている状況等もネット上に繰り広げられていた。
刻一刻と変化する状況化の中で、6月14日厚労省で「接種の一時勧奨の中止」がその夜決定し、15日早朝に各自治体に厚労省からの勧告が入ったようだ。
14日の「定期接種の一時積極的勧奨を控える勧告」を受けて、担当の健康づくり課は、医師会や医療機関、その他の関係への通達に追われていたようです。
この勧告を重く受け止めた坂戸市では、17日の朝には既にHPに「子宮頸がん予防接種の積極的な接種勧奨の差し控えについて」アップされている。
また、千葉県野田市では18日「ワクチン接種の一時見合わせ」を決めた。
19日・毎日新聞の朝刊に掲載
野田市のHPには18日にはアップ
リアルタイムにネット上ではこれらの情報が行き交っていたのが、厚労省での専門家検討会であり、厚労省の委員会であった。
ある公明党議員からは「子宮頸がんに苦しんでいる人がいることに対してどうするんだ。君はもっと勉強すべきだ・・・」と言うアドバイスを頂いたが、今週の週刊文春には公明党副代表のこと等がこのワクチン関係で掲載されている。
今回の一般質問では全て厚労省の委員会上で厚労省の方が発言している事実をもとに議論展開をしている。
予防の持続期間も製薬会社の添付書には明らかに「本剤の接種は定期的な子宮頸癌検診の代わりとなるものではない。」「本剤の予防効果の持続期間は確立していない。」と明記されている。
子宮頸がんの死亡者は20代においてはほとんどいない。果たして持続効果さえ分からない今の時点での接種が果たして妥当なのか。
副反応がインフルエンザワクチンの十数倍の状況は緊急事態と言えないだろうか。だからこそ、厚労省の審議会は「積極的に進めない」と決めた。
これは深刻な副反応が問題になったからではないのか。
このように、全国からネット上で国や地方の情報がリアルタイムに入ってくる環境。そして、各自治体においてこうも対応が違う、また議員の認識も大きく違っている現実に失望をしたり、大きな勇気を頂いたりと本当に勉強をさせていただいた。
議員にとって、議会での質問は情報の裏付け、つまり根拠を明確にして議論をすることはもちろんのこと、情報をいかに早くキャッチするかで、今回のように大きく質問の内容は変わってくる。
敷いてはそれが市民の公益性に繋がることでなければならないと思っている。
副市長が後で私に言われたように、パフォーマンスで一般質問をやる余裕も、またそんなことなど考えたこともない。
一般質問をするときの情報の収集と裏付け、また現地での状況等膨大な資料の中で、組み立て、またその中で、限られた20分間のために、半分以上原稿を削除していく作業は、相当に苦しむ。
もちろん、私の場合だが、その緊張感が数週間続くわけで、本番はもっと緊張し、成果が得られなかったときは悲惨だ・・・
子宮頸がんワクチン等についての一般質問の内容は次回報告をする。