2012年01月18日
沼津市アクアプラザ(し尿処理施設)
今日は沼津の西、一本松(原)にある「し尿処理施設」の見学に行ってみる。
この施設は平成14年から建設に着手し、16年9月に完成。処理能力は1日当たり158Kl、およそ30億の建設費。
しかし地盤が何と言っても浮島沼と言うぐらいであるから、基礎部分には相当余分の経費がかかったと思う。
沼津市全域から収集されたし尿と浄化槽汚泥は市の衛生プラント(アクアプラザ)で処理をする。
ここは中央監視室。ここで集中的にコンピュータで24時間し尿処理の管理している。
収集されたし尿は受入れ槽に入れ、、破砕機にかけて、布やビニール等の「し渣」を取り除く。そして、微生物処理を行い、ろ過され、安定した透過水が、下水道へ放流される。低濃度の臭気は活性炭脱臭塔で処理する。高濃度の臭気は生物脱臭塔で微生物処理を行った後、薬液洗浄を行い、さらに活性炭で処理をし、大気に放出。だから、全くに臭わない。
処理後に生じる汚泥は脱水され、水分を50%までに乾燥させ、山口県周南市へ週2回、1回8トンの量を(年間700トン)運んで処理をしてもらう。し渣は市で焼却処理をする。
23年度の予算書をみると、し尿処理場費2億4400万円。委託料9500万円、そのうち荏原製作所へ5880万円、脱水汚泥を山口県周南市へ運搬し、処理をする委託が2000万円、プラント運転管理等の内訳となっている。
およそ何世帯分のし尿が処理をされるのか、聞き忘れたが、下水道の普及率が、毎年あがってはいるものの、接続率はどうなっているのだろうか。
そこに隣接されているビオトープ。1周700メートルの広さ。
ここは周辺を洪水などから守るために遊水地として作られ、また、浮島沼の自然環境を保全・復元するため、野生動植物が生息できるための場所としても整備されている。平日は園児や児童たちが訪れているという。今日は、葦がすっかり刈られていた.