2013年04月19日

「キラメッセぬまづ」展示イベント施設の内覧会

 展示イベント施設「キラメッセぬまづ」の内示展覧会に参加。


この大きな展示施設、中心市街地の活性化と沼津市民の期待を一身に背負った「新キラメッセぬまづ」約50億円の工事費をかけ、この6月29日に先行オープン


関係者は稼働率は既に89%と期待にこたえる為に頑張っている。沼津市の支払う指定管理料は年間5000~6000万円の予定。


指定管理者は利用料収入や自主事業収入等の他、指定管理料をもって展示施設を運営する


その運営による沼津市への納付金は、運営費や人件費等の支出を引き、そこに剰余金が生じた場合はその20%が沼津市に還元される事になっている。


市の借金返済は毎年2億円余になるが、その借金返済に充てるだけの収益が沼津市に還元される見込みがあるだろうか?


また、沼津市と指定管理者のリスク分担は曖昧であり、指定管理者の経費の増加に対する負担は沼津市が負うことになっている。


何とか、指定管理者の「コングレ・コンベンション静岡グループ」には踏ん張ってほしいと願っているが、今までの状況を考えると、借金返済に充てるだけの納付金が捻出できるのか、本当に還元できると想定してる人はいるだろうか?


施設は本当に立派である。静岡県産の丸太をふんだんに利用して、千本浜の松原をイメージしたおもてなし空間が玄関口をはいると広がっている。



多目的ホールは天井高12.6mと高く、3分割も可能であり、様々なイベントに対応出来るとある。


葬儀やパーティーにも使えるという。


 


天井から下げられた間仕切りで完全に独立した仕様になるらしい。壁面は旧キラメッセの時の問題であった、マイクを通した時の音響が反響し、聞き取りにくい難点があった。その対策が壁全面にはられているヤマハ製の板状のものだという。


しかし、議員の中からは、本当に改善されているのだろうか?という疑問の声は上がっていた。確かにマイクを通した時に職員の説明する声は聞き取りにくく、ホールが3分割された時はどうなるのか不安は残る。


48人規模の市民サロン(1F)



このサロンにはキッチンも併設され、イベントも出来るという。ここは独占的に使うことも出来、その時の使用料は半日で6250円。


授乳室が2室


 ここはキッズルーム用


独立した立体駐車場は446台。30分ごとに100円の有料


屋上からの景観



ここから三つ目ガードの北口側、車の様子がよく見える。時間帯は3:50頃


16日に公共施設の更新問題を議員研修で学んできたばかりである。今ある公共施設(ハコモノ・プラント(焼却場、下水道処理施設など)・インフラ整備(道路、橋梁、上下水道管路等)の一斉更新時期のピークは2020年ごろ。しかしその半数以上は更新が不可能だという。


現実、誰も今まで予測していなかった一斉に公共施設の更新時期を迎えている中、今回の総合コンベンション施設という新たな大型施設を作るリスクは十分計算した上での事業のはずである。


如何に沼津市のために運営していくのか、行政や指定管理者の努力は当然のことながら、市民の知恵も結集して取り組んでいかなければならないと思う。そして今まで以上の展示施設にしていけるように、していきたいものである。



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Posted by 山下ふみこ at 02:08│Comments(0)視察
 
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